中国、「ウクライナ危機」解決のための国際会議開催を提案

中国の王毅外相は7日、同国は「ウクライナ危機」解決のためには、ウクライナとロシアが認め、それぞれの立場を表明して、対立解決のための合意に達する機会が得られる「国際平和会議」を開催しなければならないと発言した。

王毅中国外相が中国全人代会場での記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

王氏は、「中国はウクライナとロシアが同意する国際平和会議の招集を支持する。そこでは、全ての当事者が平等な権利の下で参加し、偏見なく、攻勢にあらゆる和平計画を議論する機会を得る」と発言した。

同氏はまた、1年前に中国が提案した「ウクライナ危機の政治的解決に関する立場」(編集注:中国のいわゆる12項目和平計画)という文書と李中国政府特別代表の「ウクライナ危機解決」促進のためのシャトル外交を喚起した他、戦闘を即時停止して、「ウクライナ危機」における外交への回帰を呼びかけるという中国の立場が不変であることを強調した。

そして同氏は、「私たちのあらゆる努力は、武力紛争停止と和平交渉開始への道を築くという一つの目的の達成を目指すものだ」と発言した。

さらに同氏は、中国は紛争の政治的解決の模索のために建設的な役割を果たし続けると指摘した。

これに先立ち、3日、中国の李輝ユーラシア問題政府特別代表が「ウクライナ危機の政治的解決手段の模索」のためにモスクワを訪問し、ガルージン露外務時間と会談していた。李氏は、4日にはブリュッセルにて欧州対外行動庁を訪問した。同氏は今後、ウクライナや他の欧州諸国を訪問する予定。

なお、ウクライナは現在、和平案「平和の公式」実現に向けた首脳会議「グローバル平和サミット」の開催に向けた活動を行っている。ゼレンシキー大統領は2月25日、今年の春にも第1回「グローバル平和サミット」を開催し、その後第2回「サミット」は別の大陸で開けることを期待していると発言した

1月15日、ゼレンシキー大統領は、アムヘルト・スイス大統領との間で、スイスにて「グローバル平和サミット」を開催する準備を開始することで合意していた

写真:ゲッティ