ウクライナ副首相、ロシアに占領されている地域の住民にいわゆる「選挙」に参加しないよう呼びかけ

ウクライナのヴェレシチューク副首相兼一時的被占領地再統合相は13日、ロシアに一時的に占領されている地域のウクライナ国民に対して、ロシアが同地で行っているいわゆる「選挙」へ参加しないよう、また可能であれば被占領地から脱出するよう呼びかけた。

ヴェレシチューク副首相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ヴェレシチューク氏は、「参加を避けるよう、ましてや協力はしない、当然『選挙区委員会』(編集注:に加わったり)や、投票箱を持って歩いたりすることは避けるべきだ。彼らは占領者として誰でも選ぶことができる。大切なことは、一時的被占領下のウクライナ国民がその茶番への参加をあらゆる手段で回避することである。しかし、私たちにとって大切なこと、そして私が期待していることは、文明的世界もまたそうすること、つまりプーチンのその選挙における合法性を認めないことである」と発言した。

また同氏は、国際社会がベラルーシの大統領選挙で選挙時の違反や野党勢力迫害によりアレクサンドル・ルカシェンコ氏の勝利を認めなかったことを喚起した。

そして同氏は、「プーチンはウクライナ領を部分的に占領し、牢屋で拷問し、子供を連れ去り、(ロシア)国籍を付与し、私たちの国民を何らかの『選挙』に無理矢理向かわせている。文明的世界はどのように対応すべきだろうか? その選挙におけるプーチンの合法性を一切認めないことだ」と強調した。

同氏はまた、一時的被占領地のウクライナ国民は、コロティロフカ(露)=ポクロウカ(宇)国境検問地点を利用するなどして、脱出を試みるべきだと発言した。