リトアニア大統領、6月の露宇戦争解決へ向けた「平和サミット」出席へ
リトアニアのナウセーダ大統領は6日、ゼレンシキー宇大統領との電話会談の際に6月15、16日にスイス・ビュルゲンシュトックで開催される第1回「平和サミット」に出席することを認めた。
ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「私はナウセーダ・リトアニア大統領をスイスにおける『平和サミット』出席へと個人的に招待するために彼と話をした。ナウセーダ大統領が出席を認めてくれたこと、他の国々の出席を積極的に促す意向を示してくれたことにつき感謝している」と伝えた。
さらに同氏は、今後の防衛協力、二国間安全保障協定の作業につき協議をし、あり得る署名の日を定めたと述べた。また両者は、ワシントン北大西洋条約機構(NATO)首脳会議からの期待についても話し合ったという。
これに先立ち、スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している。
ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。
欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。