スペイン首相とフィンランド大統領、露宇戦争解決に向けた「平和サミット」への出席認める
ウクライナのゼレンシキー大統領は7日、スペインのサンチェス首相とフィンランドのストゥブ大統領と電話会談を行った。
サンチェス・スペイン首相については、ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「スペイン首相は初回『平和サミット』への出席を認めた。私は、『平和の公式』への積極的支持とラテンアメリカとアフリカの国々への弁護活動につき、彼に感謝している」と書き込んだ。
また同氏は、両者がスペインとの間の二国間安全保障協定の締結に向けた協議の終了したことを歓迎したと伝えた。
さらに同氏は、スペインからの、ウクライナの防空強化をはじめとする、軍事支援につき謝意を伝えた他、スペインによるさらなる軍事支援について協議を行ったと報告した。
また、ストゥブ・フィンランド大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにつき、ゼレンシキー大統領と電話会談を行ったと報告した。
ストゥブ氏は、「私たちは、自分も出席するスイスにおける、今後の平和サミットにつき協議した。私は、できるだけ多くの同僚が加われることを期待している。私たちはまた、フィンラインドや欧州からのウクライナ支援についても話し合った」と書き込んだ。
これに先立ち、スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている。
ウクライナのゼレンシキー大統領は3月20日、「ルールに基づいた国際秩序」を重んじる世界の国々に対して、ウクライナがスイスとともに準備している「グローバル平和サミット」に招待している。
ウクライナは、現在のロシア・ウクライナ戦争の和平案として10項目からなる「平和の公式」を推進している。「グローバル平和サミット」は、同案の実現に向けて開催される首脳会談。
欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は4月18日、6月の平和サミットの際には、国際社会がロシア・ウクライナ戦争の終結のあり方について自らの視点を調整することになると指摘した。また同氏は、その際には、ロシアが侵略国であることは忘れてはならず、公正な平和はウクライナの条件の下でのみ可能だと発言した。