ウクライナ議会、閣僚2名を解任
ウクライナ最高会議(国会)は9日、ソリシキー農業政策食料相とクブラコウ復興担当副首相兼地域発展・インフラ相を解任した。
ジェレズニャク最高会議野党会派「声党」議員がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ソリシキー農業政策食料相の解任は、最高会議議員273名が賛成した(過半数は226)。
これに先立ち、4月23日、国家汚職対策局(NABU)は、現役閣僚であるソリシキー氏などが国有土地を2億9100万フリヴニャで取得した上、さらなる国有土地を1億9000万フリヴニャで取得しようとしていた容疑を発表していた。ウクライナの政権高官の汚職犯罪事件に限定して裁判を行う「高等反汚職裁判所」は26日、ソリシキー容疑者(農業政策食料相)の未決囚予防措置として、保釈金7570万フリヴニャを設定した上での勾留(逮捕)を決定。その後、保釈金が納付されて、ソリシキー氏は勾留が解かれている。
また、クブラコウ副首相の解任は、最高会議議員272名が賛成した。
同解任は、新たに「地域・領土発展・住宅公共サービス省」を設立することに伴うだと説明されている。
クブラコウ氏は、2021年5月にインフラ相に任命され、翌年12月に復興担当副首相兼地域発展・インフラ相に任命されていた。