英国がウクライナに領土を断念するよう説得することはない=英国防相

英国のシャップス国防相は14日、同国がウクライナに対して自国領の断念やロシアとの「和平合意」署名に向けて圧力をかけることはないと発言した。

ポリティコがタイムズ・ラジオをキャリーして報じた

シャップス氏の発言は、タイムズ紙の日曜版「サンデイ・タイムズ」の記事に関係するもの。同記事は、キャメロン英外相がトランプ前米大統領との会談時に、ロシアとウクライナの間の合意締結の案について協議した、キャメロン氏がトランプ氏に対して、ウクライナへのさらなる軍事支援供与を支持するよう説得したという内容だった。

これに関してシャップス国防相は。「英国がウクライナを強硬手段や他の手段で、自国領の一部を断念することに同意するよう説得しようとすることには、全く意味がない。それは完全にウクライナが決めることである」と発言した。

さらに同氏は、英国が提供する軍事支援と、「独裁者が隣の民主的な国に侵攻する」ことを受け入れられないとする道徳的明瞭さを提供することは正しいことだと指摘した。

そして同氏は、「私たちは、ロシアを彼ら(ウクライナ)の全ての領土から排除するために、彼らを完全に支えなければならない」と発言した。

写真:ゲッティ