ゼレンシキー宇大統領、クリミア・タタール人追放犠牲者追悼日にコメント

ウクライナのゼレンシキー大統領は18日、1944年5月18日のソ連政権によるクリミア・タタール全民族のクリミアからの追放の犠牲者追悼日にメッセージを発出した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「今日は特別な日だ。今日、私たちは1944年のクリミア・タタール民族追放を思い出しており、その犠牲者を追悼している。私たちの歴史は、残念ながら、私たちの人々が経験させられた悲劇的なページが多くある。しかし、そのページがどんなものであろうと、苦しいものだろうが恐ろしいものであろうが、それはもう嘘のページになることは決していないし、ウクライナにとって最後のページとなることもない」と発言した。

同氏はまた、クリミア・タタール人追放犠牲者を追悼しつつ、ロシアが現在クリミアを壊していることを非難した。さらに同氏は、ウクライナ人は、ロシアの悪は決して万能ではないことを知っているとも述べた。

そして同氏は、「私たちの大地における占領者の時間は限られており、占領者追放は不可避であり、それは私たち皆がどのように抵抗するか、私たち皆が世界の団結のためにどのように努力するか、世界に人間性と命を守る準備がどれだけあるかにかかっている」と強調した。

同氏はまた、ロシアの2014年のクリミア占領は世界の全ての人の覚悟を調べる出来事となったと指摘しつつ、「その時しかるべき対応がなく、プーチンは、クリミアを大きくできる、処罰されることなくより大きな悪を実行できると思ったのだ。2月24日、全てのウクライナ人、私たちの民皆によりそこに終止符が打たれた。様々な人々、様々な世代、様々な見方の人々が占領者を同じように止めたのだ」と発言した。

さらに同氏は、「モスクワは私たちの国、私たちの人々、自覚、歴史を屈服させるチャンスを有することはもはや二度とない。現在、ウクライナのための戦い、ウクライナのための活動において、私たちは、ロシアの悪は、自国領ですら私たちの正義の反撃から隠れられないような水準を達成している」と指摘した。

なお、本日、5月18日、ウクライナでは、「クリミア・タタール民族ジェノサイド犠牲者追悼の日」と「クリミア・タタール民族権利闘争の日」と定められている