ウクライナは戦争が協議で終結することを認識している=安保会議書記
ウクライナのリトヴィネンコ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は20日、ウクライナは戦争が協議で終結することを明確に認識しているとし、だからこそ和平案「平和の公式」を策定し、推進しているのだと発言した。
リトヴィネンコNSDC書記がバルト海地域フォーラム「NATO2024と北極の欧州」への参加者向けメッセージの中で発言した。NSDC広報室が伝えた。
リトヴィネンコ氏は、「ウクライナは、戦争が協議で終わることを明確に認識している。だからこそ、ゼレンシキー大統領の『平和の公式』が準備されたのであり、それが推進されているのだ」と発言した。
同氏はまた、ウクライナの立場は非常にシンプルであるとし、「その立場が2024年6月のスイスでの『平和サミット』参加者によって支持されると確信している」と指摘した。
さらに同氏は、同サミットは、公正な平和の達成を促進するあらゆるチャンスを有する真の外交路線だと発言した。
その他同氏は、ウクライナが必要としているのは2年間の停戦のようなものではなく、「ウクライナの発展を可能にするような」数十年にわたる強靭な平和だと強調した。
そして同氏は、公正な平和の達成に向けて重要な一歩となるのが、昨年のG7宣言の延長線で各国との間で締結されている安全保障協定だと指摘した。
同時に同氏は、今年のワシントン北大西洋条約機構(NATO)首脳会議にて、ウクライナがNATO加盟への招待を受けることへの期待を表明した。その際同氏は、「私たちは、加盟が明日生じないことは認識しているが、しかし、招待だけでロシアの多くの熱された頭を冷やすことになるのだ。それは沈静化を促進するのであって、対立の一歩とはならない。2008年のブカレスト首脳会議の経験が明確に証明していることは、プーチンとの関係においては明確な決断が情勢を安定させ、決断がなければロシアを攻撃的な行動へと駆り立てるということだ」と発言した。