ロシアは欧州に対する威圧戦略を継続している=ドイツ外務省
ドイツのデシャウアー 外務報道官は22日、ロシアは最近の行動により他の国への威圧を試みる政策を継続していると指摘した。
デシャウアー報道官が記者会見時にロシアの核訓練実施とバルト海境界を一方的に見直すかのような意向表明に関する評価を示した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
デシャウアー氏は、「そのような訓練は私たちが長らく知っているモデルである『威圧の試み』に合致するものだ。それは、ロシアからのエスカレーション・スパイラル継続の要素である。ロシアは国境沿いのその行動によって威圧の要素を達成しようとしているのだ。しかし、それが『肥沃な土地に落ちる』ことはない…(編集注:「肥沃な土地に落ちる」とは、広く反響を呼ぶという意味のドイツ語慣用句)。私たちと同盟国は、類似の『コミュニケーション』で威圧されることはない」と発言した。
またバルト海境界の一方的見直しの意向があるかのような発表に関しても、デシャウアー氏は、ロシアの行動モデルに当てはまるものだと説明した。
同氏は、「そのような振る舞いもまた、挑発、不確かさの創出、未判断という一般的コミュニケーションスキームに当てはまる」と指摘した。
その際同氏は、ドイツ政府は関連報道に注意を払い、情勢展開を観察しているが、状況は現時点では「不明だ」と発言した。
同氏はまた、本件は海岸線から12海里という領海について示す海洋法に関するもので、境界の変更は一方的手続きでは行えず、隣国の同意を要すると強調した。
これに先立ち、ロシアは、戦術核使用訓練の実施を発表していた。また、ロシア国防省は、バルト海におけるロシア領海の境界線の修正案を公式ポータルサイトに掲載していた。