すでに90か国が「平和サミット」への参加を認めている=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は27日、6月にスイスで開催されるロシア・ウクライナ戦争解決に向けた「グローバル平和サミット」には、すでに90か国が参加を認めているとしつつ、ウクライナは世界の首脳たちとさらに参加国を増やすための作業を続けていると発言した。
ゼレンシキー大統領が訪問先のマドリードでのサンチェス西首脳との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「まもなく、2週間後に開催される『グローバル平和サミット』へのスペインの参加は歴史的なものとなる。現在すでに90か国が参加を認めており、私たちは世界の首脳たちとさらなる代表制確保のための作業を続けている」と発言した。
同氏はまた、同サミットは、ロシアの攻撃の合間の単なる「休止」ではない、公正で理想的な平和を近付けるための、最初の本当の機会となるものだと発言した。
そして同氏は、「私たちは、『サミット』にて、誰が本当に国際法を支持しており、それを効果的に守る準備があるのかを目にすることになる。この戦争とロシア連邦のさらなる侵略の継続を望まない首脳1人1人が、『サミット』にて自らの平和への関心を示すことができるのだ」と発言した。
同記者会見にて、サンチェス首相は、スペインはゼレンシキー大統領の和平案「平和の公式」をすぐに支持し、ウクライナや他の国々とともに、国連憲章に基づいた公正な平和の達成のために活動してきたと喚起した。
そしてサンチェス氏は、「私は、6月に『平和サミット』が開催されることは良いニュースだと思っている。同『サミット』は、国連憲章と諸国の主権と領土一体性の原則をもとにした平和の議論のための基盤を築き、世界中の紛争解決のためのあり得る道を示すものとなる」と発言した。
その他サンチェス氏は、プーチン氏が始めた武力紛争はすでに2年以上続いていると述べ、「私たちはこの状況を解決せねばならない。国際安全保障の議論を深めるためには、(編集注:『平和サミット』における)協力が最大限広範となり、様々なビジョンを包括すべきである」と発言した。
これに先立ち、スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている。
写真:大統領府