ゼレンシキー宇大統領、中国の「平和サミット」欠席に否定的なコメント

ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、ロシア・ウクライナ戦争の解決に向けて今月スイスで開催される「平和サミット」に中国が出席しないことにつき、ウクライナは肯定的なものなくその事実を受け止めているとコメントした。

ゼレンシキー大統領がシンガポールで開催された「シャングリラ会議」の会場内で報道機関とのやりとりの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「私たちは、中国の『平和サミット』へ出席しないというシグナルを肯定的なものなく受け止めている。中国とブラジルからの提案があろうとも、当然ながら、この戦争の犠牲者であるウクライナに戦争終結への道を主導する完全な権利があるのだ。私たちこそが主導せねばならない。なぜなら、ロシアがウクライナ領での自らの戦争でもたらした全ての危機は私たちが知っているからだ。おそれながら、中国もブラジルも、他の誰も、ロシアがこの戦争でもたらしたことを十分に認識していない」と発言した。

また同氏は、ウクライナは中国もブラジルも「平和サミット」へ招待したと指摘した。

そして同氏は、「私たちは各国の意見を聞く準備があったが、それは私たちがスイスと共同で組織した私たちのプラットフォームでだ」と強調した。

また同氏は、中国によるロシアへの支援により戦争は長引くとも補足した。

これに先立ち、中国の毛外務報道官は、スイスにおける「平和サミット」は中国の期待に合致していないので、中国は同「サミット」に出席しないと発言していた。

なお、6月15、16日、スイスにて「グローバル平和サミット」が開催される。

写真:大統領府