カナダは「平和サミット」で露に連れ去られたウクライナ児童の帰還に注力=トルドー加首相

カナダのトルドー首相は3日、今月スイスで開催される「平和サミット」の際、カナダにとっての優先課題はロシアによってウクライナから連れ去られた児童の帰還問題となると発言した。

トルドー首相がオタワで発言した。

トルドー氏は、「2週間後、私はスイスへ行き、そこでグローバルコミュニティと共に、和平プロセスでの前進を達成することの重要性について話していく。私は、ロシアがウクライナから連れ去った児童の帰還に特別な注意を向ける」と発言した。

また同氏は、ウクライナがロシアとの戦争で勝利できるようにあらゆる必要なことを行うと約束した。その際同氏は、「カナダはウクライナ、ウクライナ人と共にあり続けたし、軍事、インフラの支援を提供し続けるし、ウクライナがこの戦争で勝利するだけでなく、将来繁栄し、牽引し続けるために必要な全てのものを提供していく」と発言した。

なお、ロシアによる対ウクライナ全面侵略が始まってから、カナダは、ウクライナに対して、総額100億米ドル相当の財政、人道、軍事などの支援を提供してきた。

これに先立ち、スイス政府は4月10日、今年の6月15、16日に、ロシアからの全面侵略を受けるウクライナの平和達成を目指す「平和サミット」を主催すると発表していた。アムヘルト・スイス大統領は、同サミットでは人道、核安全保障、航行の自由、食料安全保障という4つの議題が提起されると述べている。