「平和サミット」参加国の約半分は南米、アフリカ、中東、アジアの国々=スイス大統領

スイスのアムヘルト大統領は10日、今月15、16日にスイスで開催される「グローバル平和サミット」には少なくとも90か国が参加するとし、その内の約半分は南米、アフリカ、中東、アジアの国々だと発言した。

アムヘルト大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

アムヘルト氏は、「会議は次の週末にビュルゲンシュトックで開催される。今日の時点で、90か国が登録されており、その半分は欧州と北米からであり、もう半分は南米、アフリカ、中東、アジアからだ。これほど多くの国がハイレベルの代表団で参加するという事実は、スイスのイニシアティブがしかるべく評価されたということを示している」と発言した。

また同氏は、ビュルゲンシュトックの同会議は「ウクライナにおける永続する強靭な平和を確立するための広範なプロセスを始動し、そうすることで将来のロシアの参加する平和サミットのための条件を作り出す」ことが目的だと指摘した。そして同氏は、「それは諸国の共同作業があってはじめて可能となるものだ。今度の週末は、その努力のために諸国の間で共通項を模索し、個々のケースで具体的な進展を達成するために費やさせることになる」と伝えた。

また同氏は、「平和サミット」参加国は「ウクライナのための国連憲章に従い、国際法に基づいた包括的で公正で永続する平和」の達成手段を見つけたがっていると強調した。

そして同氏は、「私たちは、その目的達成のためのあり得る枠組みの共通理解を作り出したいと思っている。そして私たちは、双方がどのように将来の和平プロセスへと関与し得るかについてのロードマップを共同で定めたい。会議は、グローバルな利益を持つテーマに集中する。すなわち、核安全保障、食料安全保障、人道的側面だ」と発言した。

その他同氏は、登録している約90の参加国の内、約半分が首脳級の参加となると述べ、それ以外は閣僚級やその他の代表者となると伝えた。

さらに同氏は、国連をはじめとする複数の国際機関も代表者を送るとし、さらにバチカンとコンスタンティノープル全地総主教庁も参加すると述べた。

個別の国の参加に関して、アムヘルト氏は、トルコは参加を認めているが、ブラジルと南アフリカは「現時点で公式には(参加を)認めていない」と述べた。

同時に同氏は、「しかし、当然、リストは当日までに変わっていく。よって、おそらく私たちは金曜日の夜に、誰が来て、誰が来ないのか、最終的に言えるようになっているだろう」と発言した。