ロシアに和平の主導権を渡さないことが重要=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、ロシアの終戦のビジョンとはウクライナの占領であり、それは侵攻初日にすでに示されているのであり、現在ロシアに和平の主導権を明け渡さないことが重要だと発言した。

ゼレンシキー大統領がベルリン訪問時にショルツ独首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「重要なのは主導権をロシアに明け渡さないことだ。なぜなら、ロシアの主導権、ロシアの終戦のビジョンは、侵攻初日にすでに示されているからだ。ロシアのビジョンとは、私たちの国の占領である」と発言した。

また同氏は、スイスで6月15、16日に開催される第1回「平和サミット」は、その開催そのものが成功だとの見方を示した。

同氏は、「そのようなサミットの開催の事実自体がすでに成功である。それは、平和も終戦も意味しない。それは、残念ながら、『道のり』である。しかし、私たちはそれを踏破する。私はそう確信している。私たちは平和を達成する。そして、これが最初の一歩である。それが非常に重要だ。代替のことは、私たちはすでに知っている。それは、何らかの別のイニシアティブを作り出すために、ロシア領内で様々なレベルの会談を組織することだ。だからこそ、私たちの会議は(編集注:その開催自体が)成功なのだ」と発言した。

また同氏は、いかなる国にもこの主導権が奪われないことが重要だとし、「なぜなら、(その場合)それは公正ではなくなるからだ。戦争は私たちのところで起きているのだから」と発言した。

同時に同氏は、「なお、私はもう一度強調するが、私たちは非常にオープンである。もし私たちが多くの国をまとめたいのならば、彼らの声を聞かねばならない」とも発言した。

なお、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックでロシア・ウクライナ戦争解決を目指す国際会議「グローバル平和サミット」が開催される。同会議には、100以上の国・国際機関の代表団が参加することが見込まれている。