世界には平和が必要だが、ウクライナの降伏による平和ではない=マクロン仏大統領

フランスのマクロン大統領は15日、世界には持続可能な平和が必要だが、しかしそのような平和がウクライナの降伏であってはならないと発言した。

マクロン大統領がスイスで開催されている「平和サミット」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

マクロン氏は、「私たちは、持続可能な平和の構築を望んでいるが、しかしそのような平和がウクライナの降伏となってはならない。だからこそ、ウクライナのその侵略と対抗する上での支援が前提条件なのだ。なぜなら、侵略国とその犠牲国があるのだから」と発言した。

また同氏は、全ての大陸の政治家がこの「サミット」に集まったのは、皆が国際法を尊重し、ウクライナの主権を回復する、永続する平和を求めているからだと発言した。

そして同氏は、「(ここにいる)誰も、ロシアとは戦っていないが、しかし、ロシアはこの戦争を始めることで、何よりも帝国主義体制となることを決めたのだ」と指摘した。

加えて同氏は、「ロシアはまた、修正主義的国家となることも決めた。なぜなら、同国は最近の条約を見直したがっており、19世紀、あるいは18世紀の世界のあり方によって、併合を正当化したがっているからだ」との見方を示した。

なお、15、16日、スイスで第一回「グローバル平和サミット」が開催されている。

写真:KEYSTONE/EDA/POOL//Urs Flueeler