ロシアが基本的ルールと価値を遵守した時はじめて、平和は可能となる=ルッテ蘭首相

オランダのルッテ首相は16日、ロシアが基本的ルールと価値を遵守した時にはじめて平和は可能になると発言した。

ルッテ首相がスイスで開催されている「平和サミット」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ルッテ氏は、「この会合はウクライナの人々の強力なシグナルを送っている。平和を求めているのはウクライナの人々のみではなく、私たち皆だというシグナルだ。もしかしたら、この会合は、プーチンに対してさらに強力なシグナルを送っているのかもしれない。このテーブルの多くの人が、ロシアが今日ここにいるべきだったと話していた。私は完全に同意する。私たちにはロシアの参加が必要だ。しかし、今日の強力なシグナルは、ロシアが私たち皆に関係する基本的ルールと価値を遵守する場合にのみ、平和が可能となるという点にある。そのことは忘れないでいよう。だからこそ、私たちは1945年に国連を創設したのである。今日は、プロセスの始まりであり、平和への道のりの始まりである。この道のりには多くの障害があろう。しかし、団結すれば私たちは目的に到達する」と発言した。

また同氏は、ロシアの対ウクライナ戦争はグローバルな問題だと強調した。同氏は、「今日、私たちはここに90以上の国と一緒に集まった。国連加盟国の半分であり、アジア、アフリカ、中東、アメリカ、欧州を含む世界中からである。それは、ウクライナに対する戦争が今日、確かにグローバルな問題であるということを示している。そして、私たち皆が、平和への道のりの始まりにいることを知っている。このテーブルにて、私たちの間には、ウクライナにとっての平和の達成の仕方に関してはしばしば異なる意見があるが、誤りは一切ないようにしようではないか。私たちは、完全に団結しており、原則、価値、良識について共通の見方を有している。あなた方は他国に侵攻しないし、あなた方は子供を連れ去らない。あなた方は世界の食料備蓄で遊ばないし、核安全保障を脅威に晒したりはしないのだ」と発言した。

なお、15、16日、スイスで第一回「グローバル平和サミット」が開催されている。