ゼレンシキー大統領、第2回「平和サミット」へ向けた作業について説明

ウクライナのゼレンシキー大統領は16日、「グローバル平和サミット」の全ての参加者がウクライナの領土一体性を支持したと述べた。また同氏は、今後第2回「平和サミット」へ向けて、より技術的なレベルでの作業が行われていくと伝えた。

ゼレンシキー大統領がスイスでの「平和サミット」後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「『サミット』で採択されたコミュニケは、私たちの意向を完全に反映したものであり、国連憲章を尊重する全ての国の署名に対してオープンである」と発言した。

また同氏は、第1回「平和サミット」の全ての参加者に対して、平和への第一歩を一緒に踏み出したことにつき謝意を伝えた。さらに同氏は、参加したのは101の国と国際機関だったと喚起した。「これはウクライナと全てのパートナーにとって大きな成功であり、私たちの公正な目的は、全ての国が私たちのところに加わることにある」と発言した。

加えて同氏は、サミットの全ての参加者がウクライナの領土一体性を支持したと述べ、「なぜなら、領土一体性なくして永続する平和はないからだ」と指摘した。

その他同氏は、「サミット」では、核安全保障、食料安全保障、捕虜と何万人の児童を含む連れ去られた人々の帰還について詳細に分析されたと伝えた。

そして同氏は、「サミットが終わった今、今後私たちは、より技術的なレベル、補佐官や閣僚のレベルで特別会合のフォーマットで個別の国リーダーシップあるいは共同議長の下で共同作業を継続することを提案し、合意に至った」と発言した。その際同氏は、その(作業)グループは、第1回「平和サミット」の準備の際に各国の国家安全保障担当首脳補佐官が作業していたのと同様に作業していくことになると述べた。

同氏は、「私たちはすでに、フランス、チェコ、トルコ、ケニア、サウジアラビア、米国、ノルウェー、ポーランド、カナダ、カタール、チリ、ガーナ、フィンランド、オランダ、ドイツ、英国といった国々との間で、グループの活動を受け入れること、それの議長あるいは共同議長となることで暫定的に合意している」と発言した。同氏は、「国連憲章の拘束力を認める全ての国に」このグループの作業に参加するよう呼びかけた。

加えて同氏は、「第1回と第2回の平和サミットは、平和の詳細に関する私たちの共同作業を統合すべきである。私たちは戦争状態にあり、私たちには長期的な作業の時間はない。平和へ向かうということは迅速に動くということだ。準備は数か月で行われるべきであり、数年であってはならない」と発言した。

そして同氏は、「平和に関する行動計画が完成して、それぞれの行動が準備できたら、第2回の『平和サミット』開催への道が開ける。つまり、この戦争の終わりへの道だ」と述べ、「すでに、第2回平和サミットを主催することに関心を持っていると述べた国がある」と補足した。

なお、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックにて、第1回「平和サミット」が開催された。同会合では、核安全保障、食料安全保障、人道問題が協議された。大半の参加国は、共同コミュニケを採択。同コミュニケには、ウクライナでの核兵器の使用が容認できないこと、食料安全保障を武器として使うことは容認できないこと、捕虜の完全交換や民間人のウクライナへの帰還が訴えられている。