ゼレンシキー宇大統領、ザンビアの「平和サミット」コミュニケ合流を報告

ウクライナのゼレンシキー大統領は20日、スイスで6月15、16日に開催された第1回「平和サミット」の共同コミュニケにアフリカ南部のザンビアが合流したことを報告した。

ゼレンシキー大統領がソーシャルメディア「X」アカウントで伝えた

ゼレンシキー氏は、「『平和サミット』コミュニケへの合流と、永続する包括的かつ公正な平和達成に向けた努力への支持につきザンビアに感謝している。『平和サミット』とその成果文書であるコミュニケへの支持が全ての大陸、特にアフリカで高まっているのを感じている。ザンビアが、他のアフリカ諸国と一緒に、国連憲章、平和、進展を支持する明確な立場を取っていることに感謝している」と書き込んだ。

また同氏は、和平案「平和の公式」は包括的なフォーマットであり、1つ1つの国が意見を表明しつつ、共通の目的の達成に貢献することができるものだと説明した。

そして同氏は、「全ての平和を愛する国に対して、コミュニケと『平和の公式』実現へと加わるよう呼びかける。私たちは一緒に平和、安定した発展、国際関係における相互尊重を回復することができる」と書き込んだ。

なお、スイス政府の共同コミュニケに関するサイトによれば、6月19日時点でザンビア合流を受けて、共同コミュニケに参加する国は79か国、機関は6となっている。

これに先立ち、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックにて、第1回「グローバル平和サミット」が開催されていた。同サミットでは、核安全保障、食料安全保障、そして捕虜交換や児童など連れ去られた民間人の帰還といった人道問題が協議された。

大半の参加国が共同コミュニケを採択。同コミュニケには、ウクライナでの核兵器の使用が容認できないこと、食料安全保障を武器として使うことは容認できないこと、捕虜の完全交換や民間人のウクライナへの帰還が訴えられている。

19日には、ゼレンシキー大統領が、アンティグア・バーブーダが同コミュニケに合流したことを報告していた