「平和サミット」はロシアからの最後通牒による協議を防ぐための前提条件を作り出した=クレーバ宇外相
ウクライナのクレーバ外相は20日、スイスで開催された第1回「グローバル平和サミット」は、ロシアとの協議がウクライナの譲歩によって生じることを防ぐための前提条件を作り出したと指摘した。
クレーバ外相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
クレーバ氏は、「私たちは『平和サミット』によって、ロシアが最後通牒的言語で協議を行うのではなく、善意で行うようになり、その協議がウクライナの譲歩によって生じることを防ぐための前提条件を作り出したのだ」と発言した。
同氏はまた、ロシア連邦との間では、2014年から2022年にかけて、ノルマンディやミンスクといった、様々なフォーマットで約200回の協議が行われたことを喚起しつつ、ロシアはあらゆる場所で「プロセスを破壊してきた。人々は何時間も話し合いながら、結局何もうまくいかなかった」と指摘した。
さらに同氏は、「(当時)ロシアは和平への道がウクライナの譲歩を通じて進むようにプロセスを仕向けていた。私たちはこの教訓を学んでいる。今、私たちはこの過ちを繰り返さない。私たちは連合を形成し、ロシアは、最後通牒が機能しないこと、ウクライナが欧米だけに支持されているのではなく、私たちの側にははるかに多くの国がいるということを目にしたのだ」と発言した。
そして同氏は、「サミット」は平和への一歩となったとしつつ、ウクライナはまだこれから長い道を踏破せねばならないと強調した。
これに先立ち、6月15、16日、スイスのビュルゲンシュトックにて、第1回「グローバル平和サミット」が開催されていた。同サミットでは、核安全保障、食料安全保障、そして捕虜交換や児童など連れ去られた民間人の帰還といった人道問題が協議された。同サミットの成果文書として共同コミュニケに署名が行われた。