トランプ氏は自身の選挙勝利がロシアに有利という「フェイクニュース」を信じないようゼレンシキー氏に呼びかけた=報道官
ウクライナのニキフォロウ大統領報道官は20日、トランプ米大統領選候補はゼレンシキー宇大統領との電話会談の際に、ゼレンシキー氏に対して、自身の選挙勝利があたかもロシアにとって有利となるかもしれないというフェイクニュースを信じないよう呼びかけたことを明かした。
ニキフォロウ報道官がテレビ番組「統一ニュース」出演時に同日のゼレンシキー氏とトランプ氏の電話会談につき発言した。
ニキフォロウ氏は、「トランプ氏は面白いことを言った。彼は、自身の勝利がロシアにとって有利になるかもしれないというフェイクニュースを信じるなと呼びかけた。その話を彼はフェイクニュースと呼び、それを信じないよう呼びかけたのだ」と伝えた。
同氏はまた、ゼレンシキー氏は同電話会談でトランプ氏に対して、ロシアの独裁者プーチン氏の行動を何かと説明しようしたり、正当化しようとしたりする国の代表者を信じないよう呼びかけたと述べた。
そしてニキフォロウ氏は、「そこに正当化(の余地)は一切ない。彼はありふれた殺人者だ。(ゼレンシキー)大統領はそう言ったのだ。電話会談で、彼は、昨日のまたも死者の出たミコライウへの攻撃について話した。また彼らは、7月8日の(小児病院)『オフマトディト』への攻撃についても話し合い、非難した」と伝えた。
さらに同氏は、ゼレンシキー氏とトランプ氏は、今回の電話会談を「相互尊重の精神に基づいた良い」会談だったとみなしていると指摘した。
その他同氏は、双方が将来の会談について同意したことを伝えつつ、「その会談が生じる一定の期間について話し合ったが、しかし、それについて話すのはかなり時期尚早だ。チームがまだ作業をし、予定や詳細を調整していくことになる」と発言した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は19日、トランプ米大統領選挙候補と電話会談を行っていた。