中国外務省、クレーバ・ウクライナ外相の訪中からの期待に言及
王毅中国外交部長は、ウクライナのクレーバ外相が中国を訪問する際の会談の際に、停戦と紛争の平和的解決を呼びかけるとみられる。
毛報道官による記者会見時におけるクレーバ外相の訪中からの中国側の期待に関する質問への答えからは、そのように結論づけられる。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
毛氏は、「中国側は平和の側に立ち、国際社会のコンセンサスの強化に支持を与え、『ウクライナ危機』(編集注:中国によるロシアの対ウクライナ侵略の呼称)の政治的手段による真の解決手段を共同で模索し続けている」と発言した。
同氏はまた、「中国は常に停戦、そして双方の利益に適う平和的危機解決を支持してきた」と発言した。
同時に同氏は、侵略国から占領するウクライナ領の解放を求めるものである、国連憲章における主権・領土一体性尊重原則を遵守する必要性については言及しなかった。
中国政府関係者は、公式発言の中で、ロシアの2022年2月からの侵略に関して、ウクライナの領土一体性の回復をロシアが開始した戦争の終結のための絶対条件として言及したことはない。代わりに、「平和イニシアティブ」や、ロシアに完全に有利な「ウクライナ危機」解決に関する「コンセンサス」といった発言が続いている。
なお、7月23〜25日、王中国外交部長の招待で、ウクライナのクレーバ外相が訪中する。