ロシアは和平協議を望んでいない=独外務省

ドイツのフィッシャー外務報道官は21日、和平協議の開催を妨害しているのはウクライナではなくロシアだと指摘した。

フィッシャー外務報道官が記者会見時に発言した。

フィッシャー氏は、ウクライナは協議に向けて完全に前向きだが、ロシアがそれを拒否しているとし、具体的にロシアが次の「平和サミット」への招待を拒否していることを喚起した上で、「それ自体が同国の『準備』について物語っている」と指摘した。

また同氏は、「モスクワからの声明を聞けば、和平協議への準備については全く聞くことができない。さらには、彼らは、制圧すらしていないウクライナの複数地域の併合すら要求しているのだ…。和平協議が始まれば、ウクライナは、それを行う上で十分に強くなっていなければならない。そのために必要なものは、何より、武器である」と発言した。

その際同氏は、ロシアは自軍部隊を撤退させることでこの戦争をどの瞬間にも終わらせることができることを喚起した。

そして同氏は、「プーチン統治下のロシアが帝国的プロジェクトを追求していることには疑いがない。ロシアは、隣国を襲い、征服しようとしているのであり、その際プーチンはロシア、ウクライナ、ベラルーシの間の『偉大な兄弟性』について話しているのだ」と指摘した。