インドはウクライナにおけるできるだけ早い平和の回復に向けた努力を支持=モディ印首相

インドのモディ首相は22日、同国はいかなる戦争も戦場では終結しないと考えており、ウクライナにおける平和のできるだけ早い回復のための外交的努力を支持していると発言した。

ポーランド首都ワルシャワを訪問したモディ首相がトゥスク・ポーランド首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

モディ氏は、「ウクライナと西アジア地域の情勢は、深刻な懸念を抱かせるものだ。私たちは、戦場で解決できるような問題や紛争はないと深く確信している。いずれの危機でも無辜の人々が命を失っており、それは全文明にとって甚大な挑戦である。そのため、私たちは対話と、平和と安定のできるだけ早い回復のための外交的努力を支持している」と発言した。

また同氏は、インドはウクライナにおける平和回復のための平和創出活動にできるだけ多くの支持を確保すべく、他の友好国と協力する準備があると伝えた。

同記者会見時、トゥスク・ポーランド首相は、モディ首相が「平和的で公正で迅速な戦争の終結に個人的に関与する」準備を認めたことにつき満足を表明した。

トゥスク氏はまた、「私たち双方は、インドがその点で非常に重要で肯定的な役割を担うことができると確信している」と強調した。

さらに同氏は、モディ氏の発言は、同氏が数十時間後にキーウに到着することから、特別な意味を持っていると付け加えた。

そして同氏は、「私たち皆が、それ(編集注:モディ首相のキーウ訪問)が戦略的かつ歴史的な性格を持つ可能性があると確信している」と強調した。

その他同氏は、インド、そしてポーランドと欧州連合(EU)全体の関与は「世界のこの地域の持続可能な平和を確立する上での鍵」だと指摘した。

そして同氏は、「私は、(モディ)首相よ、あなたの役割は非常に重要なものとなり得ると絶対に確信しており、私たちは、あなたの参加の最初の結果を心待ちにしている」と発言した。

なお、モディ印首相は、23日にウクライナを訪問する。インド首相がウクライナを訪問するのは二国間史上初めてとなる。