インドは戦争の平和的解決で役割を果たす準備がある=モディ印首相
インドのモディ首相は23日、同国はロシア・ウクライナ戦争の平和的解決にて役割を果たす準備があると発言した。
キーウを訪れたモディ首相がゼレンシキー大統領との会談前に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
モディ首相は、14億人のインド国民とグローバルサウスの120の国の名の下に平和のメッセージを持ってやってきたと発言した。
また同氏は、「平和については、インドは積極的な立場をとっている。私たちのアプローチは常に人間中心主義的だ。私は、あなた方と世界中に対して、それが私たちの確信であり、コミットメントであるし、私たちは『主権と領土一体性を支持している』と大きな声ではっきりと述べている。それは、私たちにとって第一の優先課題だ」と強調した。
さらに同氏は、ゼレンシキー大統領との面会時に目を見ながら、問題の唯一の解決手段は対話と外交であり、時間を無駄にすることなくその方向に進まねばならないと報道関係者の前で発言したと強調した。
加えて同氏は、ゼレンシキー大統領と平和的情勢解決に関する深い議論に期待しているとし、「平和に関する全ての点で、インドは積極的な貢献をする準備があり、私個人も友人として、戦争の平和的解決にて役割を果たせたら嬉しく思う」と発言した。
その他同氏は、彼の心は無辜の民間人の死によって「悲しみに満たされている」と述べ、「それは非常に痛みを感じる。どのような文明的な世界にとっても、人道的価値を信じるどんな人にとっても、それは受け入れられない」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナに対して、全面戦争の始まった当時にウクライナに滞在していたインド人大学生への支援につき謝意を伝えた。
そして同氏は、「私は、人道的観点から常にあなた方の側にいることを明言できる」と強調した。
その上で同氏は、14億人のインド国民を代表して、翌日のウクライナ独立記念日につきゼレンシキー大統領に祝辞を送り、また「困難な情勢下であっても」ウクライナ・インド関係における肯定的な進展があることを指摘した。
その他、モディ氏は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、ゼレンシキー大統領との会談結果について報告した。
モディ氏は、「私はゼレンシキー大統領と今日、非常に生産的な協議を行った。インドは、ウクライナと経済的繋がりの深化を熱望している。私たちは、農業、技術、製薬、その他の類似の分野での協力深化の手段について話し合った」と書き込んだ。
さらに同氏は、双方はまた文化の繋がりについてもさらに強化することで合意したと伝えた。
加えて同氏は、「私のウクライナ訪問は歴史的だ。私は、この素晴らしい国に印宇友好関係深化のためにやってきた。ゼレンシキー大統領と生産的な協議を行った。インドは、平和が必ず勝つと強く信じている。私は、ウクライナ政府と国民の歓待に感謝している」とも書き込んだ。
なお、23日、インドのモディ首相がウクライナを訪問した。インドの首相がウクライナを訪問するのは今回が二国関係史上初めて。
トップ写真:ウクライナ大統領府