北川外務省欧州局長、キーウでウクライナ政権幹部と会談

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日本の北川克郎欧州局長は9日、キーウを訪問して、大統領府や外務省の幹部と会談した。

ウクライナ大統領府広報室は、北川欧州局長とジョウクヴァ大統領府副長官の会談につき公表した

発表によれば、会談は北川欧州局長の初のウクライナ訪問の際に、ゼレンシキー大統領と岸田首相の対話の継続として行われたものだと書かれている。

また、ゼレンシキー大統領とイェルマーク大統領府長官の指示で、双方は、和平イニシアティブ「平和の公式」のエネルギー安全保障と食料安全保障の項目に関する国際行事の結果について協議した。

また、双方は、今後のテーマ別会議と第2回「平和サミット」に向けた準備に注意を向けた。さらに、特にいわゆる「グローバルサウス」と呼ばれる国の中で、第1回「平和サミット」の総括文書「共同コミュニケ」を支持する国を増やす必要があることが指摘された。

その他、双方は、両国首脳が本年6月に署名した二国間安全保障協定(編集注:「ウクライナ・日本政府間ウクライナ支援・協力アコード」のこと)の実現について協議した。

ジョウクヴァ氏は、「私たちは日本の変わらぬウクライナ支援と公正な平和確立を近付ける共同の努力への積極的な参加に感謝している。日本の国際法を守る立場は素晴らしい模範だ」と強調した。

ジョウクヴァ氏と北川氏は、国連総会とその際のサイドイベントをはじめ、今後の国際行事の準備に関する共同の行動につき調整した。

ウクライナ外務省広報室は、同日の北川欧州局長とペレビーニス外務次官の会談につき公表した

発表によれば、ペレビーニス外務次官は、日本側に対して、人道支援や財政支援を含む、包括的なウクライナ支援につき謝意を伝えた。またペレビーニス氏は、今年2月に東京で開催された日本・ウクライナ経済発展・復興会議の成功を指摘した他、日本が2025年にウクライナの地雷除去に関する国際会議を組織・開催する予定であることにつき謝意を伝えた。

双方は、ゼレンシキー大統領が主導する「平和の公式」実現に向けた今後の行動や、二国間協力の強化、ウクライナ・日本間の「特別なグローバルパートナーシップ」の強化につき協議した他、二国間対話がハイレベル及び首脳レベルで肯定的に進展していることを指摘した。

北川欧州局長は、日本によるウクライナへの不変の支持と包括的支援供与を続ける準備につき明言した。