プーチンは汚職と嘘の上にマフィア帝国を築いている=ラミー英外相

英国のラミー外相は24日、ロシアは人類を国境が力で変更される過去の帝国主義の世界、国連憲章のない世界に戻そうとしていると発言した。

ラミー外相が国連安全保障理事会会合での演説時に発言した。ウクルインフォルムのニューヨーク特派員が伝えた。

ラミー氏は、「直接クレムリンと(国連の)同代表者に」対して、「ロシアは国連安保理に着席しているが、同国の行動は国連憲章に反している」と指摘した。

その際同氏は、ロシアが先週、「国連の未来を破壊することを目的に」、国連の「未来のための協定」に修正を加えようとしていたことを喚起した。

また同氏は、ロシアは「グローバルサウス」の名の下で演説しているが、しかし、自らを国際法の上に置いていると指摘した。

その上で同氏は、「プーチンよ、あなたがウクライナの病院をミサイルで攻撃している時、私たちは、あなたが何者かを知っている。あなたがアフリカ諸国に傭兵を派遣している時、私たちは、あなたが何者かを知っている。あなたが欧州の町々で対立者を殺害している時、私たちは、あなたが何者かを知っている」と発言した。

そして同氏は、ロシアのウクライナへの侵攻はプーチン個人の利益にしか合致していないと訴え、それは「マフィア国家を汚職とロシアの民とウクライナからの強奪の上、反対意見の弾圧の上、嘘と偽情報拡散の上に築かれるマフィア帝国に変貌させるためだ」と強調した。

その際同氏は、自身はロンドン市民、外務大臣としてだけでなく、「先祖がアフリカから銃口を向けられ鎖に繋がれて運ばれてきた、黒人として」ロシアの首脳陣に呼びかけていると発言した。

それを踏まえて同氏は、「ロシアは、私たちを過去の世界、帝国主義の世界、暴力で国境の変えられる世界、国連憲章のない世界へと戻そうとしている。私たちはそれを看過することはできない」と述べた上で、ウクライナの戦いは「私たち皆にとって重要なのだ」と強調した。

同氏は、英国はウクライナの最も献身的な支持者であり続けるとし、帝国主義者たちが国境を力で変更できてしまえば、それは世界の他の場所でも繰り返されていくだろうと述べた。

その上で同氏は、平和は国連憲章に記載されている基本的原則への尊重をもとに達成されねばならないと指摘した。また、同氏は、プーチン・ロシアはそれを壊したがっているとしつつ、その際「国連憲章が優先される」とのゼレンシキー大統領の言葉を引用した。

また同氏は、演説を「ウクライナに栄光あれ!」との言葉で終えた。