ロシアがモルドバ内政に介入するリスクは高い=EU報道官

欧州連合(EU)のスタノ報道官は30日、EUはモルドバの内政事項、政治プロセスにロシアが介入する可能性に関係するリスクを認識しており、モルドバに対して安定性と強靭性を高るための支援や同国経済のロシアのエネルギーへの依存を低減するための支援を提供していると発言した。

スタノ報道官がブリュッセルでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

スタノ氏は、「モルドバに対する外国の介入とロシアの様々な操作のリスクは非常に現実的だ。私たちは、過去に、モルドバだけではなく、他の国でも、それを見てきた。つまり、そのような脅威が存在するということであり、それは挑戦である。EUは、その挑戦を防ぐべく、モルドバとともにある。私たちは複数のレベルでそれを行っている」と発言した。

そして同氏は、1つ目のレベルは、政治的支援だと指摘した。同氏は、モルドバをEU加盟プロセスへと加えたとし、モルドバは加盟候補国として、欧州側と加盟に向けたあらゆる準備措置を緊密に調整しており、それが同国をEUへとさらに近づけていると発言した。

2つ目のレベルとして、同氏は、経済分野や、ロシアからのサイバー攻撃、プロパガンダ、情報操作を含む直接的な外国脅威からの防衛におけるモルドバの安定性と強靭性への支援だ指摘した。同氏は、1年半前にEUは対モルドバ・パートナーミッションを開始したことを喚起し、同ミッションは外国の影響に対抗する上でのモルドバの能力を改善することが目的だと伝えた。

そして同氏は、「私たちはまた、モルドバに対して、ロシアの供給からのエネルギー依存を低減する支援も行っている。それは、石油やガスの供給の話になった時に、同国が脅迫を回避できるようになるするためだ」と発言した。

なお、モルドバでは、10月20日に大統領選挙とEU加盟を問う国民投票の実施が決まっている。