プーチン氏はショルツ独首相と電話で話すことを拒否している=ベーアボック独外相

ドイツのベーアボック外相は11日、ウクライナと欧州が公正な平和を求めている中で、ロシアのプーチン氏がそれを拒否していると発言した。

ベーアボック外相がベルリンでのブラナール・スロバキア外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ベーアボック氏は、「私たちはこのロシアの犯罪的戦争の当初から、ウクライナに、ひいては私たちの欧州大陸に再び平和をもたらすために、たゆまぬ活動を続けてきた。ウクライナは公正な平和への準備がある」と発言した。

同氏はまた、だからこそゼレンシキー宇大統領が同日協議を行うために再びベルリンに滞在しているのだと指摘した。

同時に同氏は、一方でプーチン氏はショルツ首相との電話会談を拒否していると伝え、「プーチンは、私たち皆が望んでいる平和を拒否している」と強調した。

さらに同氏は、ロシアの首脳こそが、ウクライナ人を殺し続け、ウクライナを破壊し続けることで、そのこと(編集注:平和を拒否していること)を毎日皆に示しているのだと指摘した。

同氏は、プーチンの犯罪的戦争は全ての人に影響を与えているとしつつ、この苦しい時期にウクライナが「無防備で非武装」のままにならないようにすることが重要だと強調した。そして同氏は、ウクライナの「残っている3分の1のエネルギー施設を守るために」同国の防空の強化が極めて重要だと訴えた。

そして同氏は、「ウクライナは、前線を維持する上で、私たちに依存している。そして、ウクライナが私たち自身の安全保障のために前線を維持できるかどうかは、私たち次第だ」と述べ、ロシアの侵略戦争は、ロシアがハイブリッド形式で欧州の人々に対して遂行する戦争でもあると指摘し、欧州の人々は、平和に暮らすためには、自らを一緒に守らなければならないと指摘した。

同記者会見で、ブラナール・スロバキア外相は、スロバキアは人道面、とりわけエネルギー分野でウクライナを支援していくと約束した。また同氏は、軍事支援に関しては、スロバキアは供与可能なものは全て供与し、自らの防衛を丸裸にしたと発言した。