EUにウクライナ疲れはない=ラビブ欧州委員
欧州連合(EU)のアジャ・ラビブ平等、準備・危機管理担当欧州委員は、EUにおいてウクライナへの人道予算の削減は観察されていないとし、ウクライナで起きていることが皆に関わることだということを国際社会に喚起することが必要であり、なぜなら西側諸国もまたロシアの標的なのだからと発言した。
ラビブ欧州委員がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。
ラビブ氏は、「EUにおいては、(編集注:ウクライナのための人道予算の)削減は一切ない、反対だ」と述べ、欧州委員会が1月13日に発表した新しい人道支援パッケージは総額1億4800万ユーロだと喚起した。
同氏はまた、「これは私たちの昨年のものより2倍である。そして、それが多くのことを物語っている。それは、私たちがウクライナを見捨てるつもりがないことを意味する。ウクライナ疲れはない。そして、国際社会に関心を持たせる最善の手段は、彼らに、ウクライナで起きていることはまた、彼ら皆に関わることであると喚起することだ。そう、あなた方が今最前線にいるが、しかし、私たちもまたロシアの標的なのだ」と発言した。
さらに同氏は、「もちろん、今のところ私たちが対峙しているのはハイブリッド脅威のみだが、あなた方の兵士は実質的に、前線で戦いながら、EUの価値のためにも戦っているのだ。私は、マイダンにも行ったことがある。私はウクライナの人々のEUの一部になりたいという願望を、民主的な国に生きたいという強固な願望をよく知っている。それは、ウクライナの基本的な価値の1つだ。あなた方の人々は、その道を進みたがっている」と強調した。
その他同氏は、ウクライナがEU加盟の道で実現している進展の速度についての肯定的印象について述べながら、「ベルギーがEU閣僚理事会の議長国で、私がベルギー外相だった時に、私たちこそがその交渉を始めたのだ」と喚起した。
その際同氏は、「そして、私は、それを実現できたその歴史的な日のことを覚えている。なぜなら、加盟交渉開始は、非常に困難な問題だったからだ。結局のところ、あなた方の国は人口的な面を含め非常に大きいのだが、しかし、貴国は同時に、EUのそれだけの機会も提案しているのだ」と発言した。