ゼレンシキー宇大統領、米国との合意案策定作業に言及

ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、米国・ウクライナ間で協議の続いている合意案が公正な結果を生むことへの期待を表明した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで伝えた

ゼレンシキー氏は、「現在、ウクライナと米国のチームが私たちの政府間の合意案の作業をしている。それは、私たちの関係に追加できる合意であり、それがうまくいくように詳細を詰めることが大切だ。私は、結果に期待している。公正な結果にだ」と発言した。

また同日、トランプ米大統領は、ホワイトハウスにて、ウクライナの鉱物資源の開発に関する合意署名が近付いているとの認識を示した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

記者から、ウクライナとの希少鉱物資源に関する合意署名について質問されると、トランプ氏は、「私は、私たちがもうかなりそれに近付いていると思っている」と発言した。

また同氏は、「ええ、私は、彼らはそれを望んでおり、彼らはそれを肯定的にとらえていると思っている」とも指摘した。

さらに同氏は、その合意を「重要」「大きなこと」だと形容し、ウクライナ人自身がそれを望んでいると発言した。

その際同氏は、「それは私たちをその国に留めるものであり、彼らはそれをとても喜んでいる」とも補足した。

同氏は加えて、米国はそれによって資金を取り戻すのだとし、バイデン前大統領がそれをすべきだったと強調した。同時に同氏は、「しかし、バイデンは自分のしていることについてあまり知らなかった」と発言した。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は15日、米国との間で準備されているウクライナの鉱物資源の利用に関する合意案はまだ準備ができていないと述べ、それは安全の保証と結びついた投資でなければならないと発言していた

12日、ベッセント米財務長官は、キーウを訪問した際に、ウクライナに対して、ウクライナに埋蔵する希少鉱物資源の開発などに関する二国間パートナーシップ合意案を提案していたが、ウクライナ側はすぐに署名をせず、その後修正案を米国側に提示していた。