シビハ宇外相、国連総会に「平和」という用語を濫用しないよう呼びかけ
ウクライナのシビハ外相は23日、ウクライナにとっては国連総会会合で、諸国が「平和」という言葉を濫用するのではなく、同志国がロシア・ウクライナ戦争終結に関して自らの立場を明確に示すことが重要だと発言した。
シビハ外相が同日キーウで開催されているフォーラム「ウクライナ 2025年」の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
外相は、外交部は現在、ウクライナのために公正で包括的な平和を達成するという基本的な目標に生きていると指摘した。
そして同氏は、「ロシアの残忍な侵略から3年目となる今年、私たちには本当にチャンスがあると確信している。この困難で激しい時期におけるチャンスだ。そして今、私たちは多くのパートナーに、外交的『シートベルト』を締める時が来たと伝えている。私たちは感情に屈してはならない」と発言した。
また同氏は、ウクライナは今、世界の地政学的出来事の震源地にあると述べた。そして、ウクライナ側はウクライナの安全保障、欧州の安全保障、米国の安全保障は不可分であり、切り離せないという認識に基づいており、ウクライナの外交努力は、ウクライナを引き続き支援する同盟国の結束を維持することを目的としていると伝えた。
さらに同氏は、「戦術的な行動で言えば、近く、ロシアの全面侵略から3周年に関連する安保理、国連、総会で関連行事が開催される。そして、同志国が自分たちの立場を明確に表明することが重要だ。なぜなら、そのような行動は常にウクライナの平和と戦争の終結を近づけるからだ。そして、その点では、『平和』という言葉を濫用しないこと、平和が包括的で公正で永続的であることが非常に重要である。私たちはまた、我々のビジョン、立場、主張をパートナーに伝えている」と発言した。
加えて同氏は、ウクライナの外交官は米国側と首脳レベルでの接触の増加のために作業しているとし、「なぜなら、私たちには米国が、戦争の公正な終了のために米国の積極的な役割が必要だからだ」と指摘した。
その文脈で同氏は、ロシアの侵略の代償を増やすために、ロシアにさらなる圧力をかける必要があると強調した。
同氏は、「私たちは、制裁や資産凍結といった明確な手段に向けて作業している。また、原油価格は非常に効果的な手段だと考えている」と述べた。
なお、23日の国連総会では、ロシアの対ウクライナ全面侵略3年目に際して、少なくとも2つの決議案が審議される。1本は、ウクライナを含む民主主義国の大半が提出するもので、もう1本は米国が提出するものである。