英国主催のオンライン首脳会議には29か国の首脳が出席=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、同日の英国主催のウクライナ関連オンライン「有志連合」首脳会議には29か国の首脳が出席したと発言した。
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「29人の首脳だ。大切なのは、今日私たちは欧州連合(EU)の国々の首脳の他、オーストラリア、ニュージーランドの首脳と、カナダの新首相も出席していたことだ。私たちは今日、非常に多くの様々な議題について協議したし、多くの発言があった」と伝えた。
同氏はまた、そのようなウクライナ支援の首脳会合が「ほぼ毎週」あることは重要だと強調した。同氏は、「私は、1週間後にもう1つ会合があると思っている」と伝えた。
その他同氏は、「私たちには欧州とG7だけでなく、平和のために世界の全ての他の国も一致団結させる必要がある。あなた方の多くは、世界中に繋がりを持っている。ラテンアメリカ、アジア、アフリカ、太平洋地域にだ。私たちは、この戦争を公正かつ最終的に終わらせたいと思っており、それを達成するために外交を最大限活発させたいと思っている」と発言した。
同氏はその際、ロシアが平和を妨害している唯一の障害であることは世界が理解せねばならないと述べ、「私はあなた方に、ブラジルから中国まで、アフリカ諸国からアジア諸国まで、本当の平和が必要だということについて皆と話すようお願いする。力による平和だ。ロシアを平和のために必要なあらゆる措置へと追い込むことによる平和だ」と発言した。
さらに同氏は、プーチンは長年世界に嘘をついてきたとし、プーチンは挑発しておらず、ウクライナでの戦争を長引かせていないと主張してきたが、しかし、停戦の提案が出てくると、誰が停戦を複雑にし、遅延させるような不必要な条件を押し付けているのか、誰が戦争の本当の原因なのかが全くもって明らかになったと指摘した。
そして同氏は、「平和への道は無条件に始まらねばならない。そして、もしロシアがそれを望まないなら、同国がそれを実行するまで強力な圧力が行使されねばならない。モスクワは1つの言語のみを理解する。私は、平和達成がより迅速となるのを支援すべく、あなた方に米国、トランプ大統領と話すようお願いする。それは、ロシアを平和へと追いやる完全な制裁、強力な圧力によって実現し得るものだ」と発言した。
同氏は、平和は、安全の保証のため、侵略者がこの戦争から何も得られないようにするために皆が一緒に活動する時に可能になるのだと強調した。
また同氏は、ノルウェーとチェコに対して、新たな支援パッケージにつき謝意を伝えた。
なお、英国のスターマー首相は15日、「有志連合」に加わる首脳などの参加する、ウクライナに関するオンライン会合を主催していた。その際同氏は、同会合において首脳たちは「ウクライナ強化、有志連合を通じたあらゆる合意を自分たちで守る準備、この決定的な時におけるロシアへの圧力の維持」の3つに焦点を当てると発言していた。
日本の石破首相は15日、この「有志連合」のオンライン首脳会合に対して、書面でのメッセージのみを発出していた。