コンスタンティノープル総主教庁会議は、10月9~11日に開催の可能性:宇正教会キーウ聖庁広報官
10月9~11日に開催される可能性のあるコンスタンティノープル総主教庁会議で、ウクライナへの使節として任命された総主教代理(エクザルフ)による報告の公聴が行われるかもしれない。
イェウストラチー・ゾリャー・ウクライナ正教会キーウ聖庁広報官がウクルインフォルムへのインタビューの中で、ウクライナへの使節となった総主教代理の課題は何かとの質問に対して、このような予想を述べた。
ゾリャー広報官は、「総主教代理の課題が、ウクライナの正教会に独立付与の準備だとしたら、彼らはこの地で何かしらの作業をすることが必要となりますし、その後、その作業について、コンスタンティノープル総主教に報告しなければならないと思います。私は、私たちが期待している10月9~11日での(コンスタンティノープル総主教庁)会議次期会合に向けて、そこで一定の結果を報告できるように彼らが作業していると考えるのが論理的だと思っています」と述べた。
ウクライナ正教会の独立に関するトモス(編集注:正教会が公布する宣言や文書)を付与する決定は、10月にコンスタンティノープル総主教庁会議で下されることが期待されている。
なお、これまでウクルインフォルムが報じたように、本年4月17日、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教に対し、ウクライナ正教会の独立(Autocephal)に関するトモスの付与を要請する呼びかけを準備したと述べていた。
それを受け、4月19日、ウクライナ最高会議(国会)がこの呼びかけを承認。
その後、ポロシェンコ大統領は、コンスタンティノープル総主教が、ウクライナ正教会への独立付与に必要な手続きを開始したと述べた。
9月2日、イスタンブルでの主教会議で、主教達は、コンスタンティノープル総主教は他の同意がなくても独立を付与することができるとの決定を採択した。
同時に、ロシア正教会は、コンスタンティノープル総主教庁がウクライナ正教会に独立を付与した場合には、聖餐対話を断つと述べている。