トルコでクリミア・タタール人コミュニティが収穫祭を開催

14日、トルコのクリミア・タタール住民が伝統行事の収穫祭「デルヴィザ」を開催した。

この収穫祭が行われたのは、トルコの首都アンカラから80キロ離れたポラトル地区トイデミル(Toydemir)。アンカラ、イズミル、エティメスグト、マナヴガット、エスキシェヒル、ポラトル等の町のクリミア・タタール人コミュニティの代表がこの行事を祝うために集まった。ウクリンフォルムの特派員が伝えた。

トルコのクリミア・タタール互助・文化センター長のムクレミン・シャヒンさんは、「これは例年開催される伝統的なお祝いです。開催の場所にも特別な意味があります。ここは、解放戦争(編集注:1919〜1923年)の頃、サカリヤ川からのギリシャ軍を食い止めたところなのです。それは、戦争の重要局面でした」と述べた。

クリミア・タタール人コミュニティは、2004年以降、トイデミル近くの山に毎年数百本の木を植えており、その場所は「クリミアの記憶の森」との名前を持っている。

ポラトル市のクリミア・タタール文化センターの運営者の一人は、演説の中で、今年は240本の木を植えたと述べ、「次回は、ウクライナの人たちも『クリミアの記憶の森』への植樹に参加してもらいたいです。そうすれば、両民族の団結の象徴になるでしょう」との案を伝えた。

収穫祭「デルヴィザ」は、収穫の終わりと、秋から冬へ向かう時期の到来を祝う祭りだとのこと。「デル」は、扉、または門を意味し、「ヴィザ」は、外出の許可を意味する言葉である。この収穫祭の前には、家の中と外の大掃除をする。昔は、このお祝いの後には結婚のシーズンが始まっていたようである。