米国地名委員会、ウクライナ首都キーウの表記をKievからKyivへ変更
アメリカ合衆国の地名慣例の決定・管理を行う機関「アメリカ地名委員会」(United States Board on Geographic Names)は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の表記を、Kievから正式なKyivと変更する決定を採択した。
12日、在米国ウクライナ大使館がフェイスブック・アカウントにて報告した。
大使館の発表には、「米国地名委員会は、ヴァレリー・チャーリー駐米国ウクライナ大使館の呼びかけを検討し、全委員により、データベース上のウクライナの公式首都名を『Kiev』から『Kyiv』へと変更する決定を採択した」と書かれている。
発表によれば、今回の変更が米国地名委員会の公式データベースに反映されるのは、6月17日となるとのこと。
大使館は、今回の決定は極めて重要であり、ウクライナの首都名の変更が米国の外でも行われるようになる、とりわけ、世界中の国際航空便や空港での変更を後押しするものであると指摘し、その理由として、国際航空運送協会(IATA)をはじめ、国際機関は、正にこの米国地名委員会のデータベース上の公式名称を参照しているからだと説明した。
なお、これに先立ち、2018年10月、ウクライナ外務省が、「#CorrectUA」と題するキャンペーンを開始し、キーウをはじめとする、ウクライナの主要都市名を、ソ連時代のロシア語からの表記ではなく現在公式に採用されているウクライナ語からの表記を使うよう、諸外国メディア等に勧告していた。