ドニプロ市で約100年前のクルーティの戦いの衣服など一部再現
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南部ドニプロ市にて29日に開催されたクルーティの英雄追悼の日関連行事の際、学生たちがクルーティの戦いの際の衣服などを一部再現したものを披露した。
ドニプロ市議会広報室が伝えた。
「クルーティの戦い」とは、1918年1月、ウクライナ人民共和国の中心となるキーウ(キエフ)へ向けて進攻するロシア・ソヴィエト軍に対し、ウクライナ人の学生が中心となり部隊を編成し、数で圧倒的に有利なロシア・ソヴィエト軍とキーウ近郊のクルーティ駅で交戦、ソヴィエト軍の二日間の足止めに成功した戦いを指す。
ドニプロ副市長のエドゥアルド・ピドルブニー氏は、「私たちは、100年以上前にクルーティ近郊にて亡くなった若者たちを追悼している。私たちは、彼らと、現代にウクライナ東部で亡くなった若者たちとの、類似性を指摘している。100年前も今も、彼らは、自分の国を、国の独立を守ったのだ。彼らの勇敢さと英雄性に頭を下げようではないか」と発言した。
行事の際、関税・金融大学付属学校の卒業生たちは、1918年1月29日の戦いの様子を一部再現してみせた。
卒業生の一人のボフダン・ドヤチェンコさんは、「当時、今の私と同じような、16歳の若者、学生、生徒、軍学校の生徒たちが、祖国のために命を捧げたのです。その若いウクライナ人たちが自分たちの大地、人々を守ったのです。私にとって、それは勇敢さと英雄性の模範です」と発言した。
また、同日朝、ドニプロペトロウシク州行政府のホールにて、歴史映画「クルーティ1918」の上映会が行なわれ、多くの若者、軍人、軍学校生徒が視聴していた。
写真・動画:ミコラ・ムヤシコウ/ウクルインフォルム