国際調査報道グループ「ベリングキャット」、マキャヴェッリ賞受賞

写真・動画

13日、マレーシア航空機MH17撃墜などの調査報道で知られる国際グループ「ベリングキャット」は、これまでの活動の甚大な成果と調査報道における革新的手法につき、ハーグにて2019年マキャヴェッリ賞を受賞した。

マキャヴェッリ財団代表者がベリングキャットの創設者エリオット・ヒギンス氏にトロフィー等を授与した。ウクルインフォルムのハーグ特派員が伝えた。

ヒギンス氏は、ウクルインフォルムへのコメントにて「私たちがオランダでやっていることが認められるのは非常に嬉しい。私たちにとって、それは大きな一年だった。私たちは新しいオフィスを開き、私たちは成長した。それが認められるというのは、私にとって非常に大切なことなのだ」と発言した。

同氏はまた、2020年に更に多くの新しい可能性と発見をもたらすことへの期待を述べた。

なお、ニッコロ・マキャヴェッリの名を冠するこのマキャヴェッリ賞は、パブリック・コミュニケーション・情報の分野での大きな成果を成し遂げた人・団体に毎年授与される。

マキャヴェッリ財団は、1987年に創設。政治家、記者、研究者などが参加している団体。

べリングキャットは、これまでに、MH17撃墜に関するロシア政権の嘘を摘発したり、同撃墜に関与したロシア軍人を特定したり、英国ソールズベリーでの露元将校毒殺未遂事件に関与したロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の軍人を特定したり、ロシア連邦国防省が「AC-130 Gunship Simulator」というゲームのキャプチャー画像を使って、「アメリカ軍のIS支援の証拠」と提示したような様々な偽情報を解明したりと、世界の様々な話題の事件の調査を行ってきた。べリングキャットのメンバーは、主にインターネット上のオープンデータを利用して調査を行っている。