「クリミアはウクライナだ」露サンクトペテルブルクにてクリミア・タタール人支持集会
3月18日、ロシアのサンクトペテルブルク中心部にて、複数の活動家による、クリミア・タタール人支持集会が開催された。
同集会は、1944年5月18日のソ連政権によるクリミア・タタール人追放を喚起するキャンペーン「戦略18」の一環で実施されたもの。活動家のヴラド・シュピツィン氏がウクルインフォルムに伝えた。
シュピツィン氏は、「予定通り、複数人によるクリミア・タタール人支持集会『戦略18』を開催した。参加者は大体10〜15人だった。警察が来て、文書を確認し、プラカードの写真を撮っていった」と伝えた。
写真:オリガ・スミルノヴァ(フェイスブック)
活動家たちが手にするプラカードにて、市民に対し被占領下クリミアの状況、歴史経緯などを伝えていた。例えば、「スターリンからプーチンへと、クリミア・タタール人への犯罪は続いている」「クリミアはウクライナだ。1938〜39年のオーストリアとズデーデンの併合も住民投票で確定されたことは歴史の教訓である」「クリミアはブダペスト覚書によりウクライナ領である。V.プーチンは国際テロリストだ!」と書かれている。また、ちょうど6年前の3月18日にクリミアの違法併合の手続きが取られたことが喚起されており、「2014年3月18日は、ロシアへの『更なるクリミアの編入』であった…。クリミア・タタール人への政治的迫害を止めよ」とのプラカードも見られた。
他には、現在の具体的なクリミア・タタール人迫害事例を説明するプラカードも見られた。例えば、市民ネットワーク「クリミアの連帯」の活動家であり人権保護に従事するセイラン・サリイェフ氏が、人々を支援していることから起訴され、「テロリズム」の容疑がかけられていることが伝えられた。
シュピツィン氏は、「(大規模集会と違い)少数集会に関しては何の禁止もない。そのため私たちは、次の『戦略18』集会を4月18日に予定している。状況が変わって、より厳しい検疫措置が取られれば、私たちも速やかに決定を下す」と説明した。
サンクトペテルブルクの活動家たちは、2年半前に「戦略18」という名の無期限活動を開始。活動家たちは、毎月18日に通りに出て、1944年5月18日のスターリン政権のクリミア・タタール人追放を喚起しつつ、現在の被占領下クリミアの状況、人権・自由の新開の事実をロシア社会に伝えている。