ブコヴィナ地方の新年マランカ祭、ユネスコ無形文化遺産登録提案を検討
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チェルニウツィー州行政府は、同州の位置するブコヴィナ地方にて新年の「マランカ」祭をユネスコの無形文化遺産への登録提案に向けた準備を開始した。
チェルニウツィー州行政府がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
発表には、「ブコヴィナの新年の伝統マランカは、ユネスコの無形文化遺産への登録に向け提案される。そのための文書の準備を始めた」と書かれている。
マランカとは、ウクライナのブコヴィナ地方とハリチナ地方にて旧暦の正月の前夜に行われるお祭り。マランカでは、動物や民謡の登場人物の姿に変装した人々が、民家の周りを練り歩き、健康や繁栄、家族の幸せを祈願したり、新年の歌を歌ったりする。
ブコヴィナ地方クラスノイリシクにおけるマランカの様子 写真:マルキヤン・リセイコ/ウクルインフォルム
チェルニウツィー州行政府は、「『ブコヴィナの新年伝統マランカ』には、チェルニウツィー州にある習慣の複数の形態が含まれる。共通項は、あらゆる悪しきものを祓った上で新年を迎える、という考えだ。ただし、それは州内各地で異なる形で実施されている」と伝えた。
写真:マクシム・コズメンコ/チェルニツィー州行政府
なお、ユネスコ無形文化遺産には、ウクライナからペトリキウカ塗り、コサックの歌、コシウ陶器が登録されている。