クリミア露占領政権裁判所、クリミア・タタール系住民に拘禁措置など言い渡し

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ロシアにより被占領下にあるウクライナ南部クリミア・シンフェローポリにて6日、3、4日に占領政権当局が拘束したナリマン・ジェリャル・クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」第一副代表含む、複数名のクリミア・タタール系住民に対して、未決囚予防措置を言い渡した。

クリミアの市民記者ネットワーク「クリミアの連帯」がフェイスブック・アカウントで伝えた

「クリミアの連帯」によれば、ロシア占領政権のシンフェローポリ氏キエフ地区裁判所は、メジュリス副代表のナリマン・ジェリャル氏に対して、11月4日までの2か月間の拘禁措置を言い渡した(編集注:同期間中に判決が出なかった場合、同措置の延長あるいは変更が行われる)。

ナリマン・ジェリャル氏(右) 写真:クリミアの連帯

また、4日に拘束されていたアジズ・アフテモフ氏とアサン・アフテモフ氏に対しても同様に11月4日までの2か月間の拘禁措置が言い渡された

3日に拘束されたエリダル・オダマノフ氏に対しては15日間の行政逮捕措置が、4日に拘束されたシェヴケト・ウセイノフ氏に対しては14日間の行政逮捕措置が言い渡された

また、4日、アジズ・アフテモフ氏の父親で、同氏拘束後に所在を把握するために露連邦保安庁(FSB)建物前に来て拘束されたエスケンデル・アフテモフ氏には、10日間の行政逮捕が言い渡された

これに先立ち、3、4日、被占領下ウクライナ領クリミアにて、ロシア占領機関当局が複数の先住民クリミア・タタール系住民の自宅で家宅捜索を行い、ナリマン・ジェリャル「メジュリス」副代表はじめ、計5名を拘束していた。その後、シンフェローポリ市では、この5名被拘束者の所在を把握しようと集まった住民約60名が占領機関治安当局に数時間にわたり拘束された(その後、2名を残し、残りは解放された)。

ゼレンシキー大統領は、同拘束につき、クリミア・プラットフォームの活動開始に対するロシアの反応であるとしつつ、被拘束者を速やかに解放するよう要求している。