「露による外国エージェント認定は活動に影響ない」=ベリングキャット創始者
ロシア政権が、マレーシア航空MH17便撃墜や英ソールズベリ毒殺未遂事件の調査で世界的に知られる民間調査グループ「ベリングキャット」を「外国のエージェント」に認定したことにつき、同グループの創始者であるエリオット・ヒギンス氏は、それは露が調査活動の結果をとても恐れているからだろうと指摘した。
ヒギンス氏がウクルインフォルムのハーグ特派員にコメントした。
ヒギンス氏は、ロシア政権は認定することでベリングキャットの調査を妨害しようとしているのだろうと指摘した。同氏は、「それは、ロシアのメディアの活動や私たちの調査結果、それからロシア国民による私たちの情報へのアクセスを困難にしようという明白な試みだろう。それは、国内外での批判的思考(クリティカル・シンキング)を抑え付けることを目的としたロシア連邦の努力の一部だ。しかし、それは私たちの活動に影響を及ぼさない」と指摘した。
これに先立ち、オランダの公共放送NOSがロシア連邦司法省がベリングキャットを「外国のエージェント」と認定したと報じていた(編集注:ベリングキャットはオランダで登録されている)。
民間調査グループ「ベリングキャット」は、オープンソース情報などを用いて、ウクライナ東部上空でのマレーシア航空MH17便撃墜や、英ソールズベリでの露元将校毒殺未遂事件、露野党政治家ナワリヌイ暗殺未遂といった事件へのロシア政権の関与を明らかにしてきた団体。