キーウ市、11月1日からコロナ防疫方策を強化
キーウ(キエフ)市では、新型コロナウイルス感染症の感染件数の増加に伴い、11月1日から防疫方策が強化される。
28日、ヴィタリー・クリチコ・キーウ市長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
クリチコ市長は、「首都のコロナウイルス拡散状況は悪化している」とし、過去1週間、毎日数万の感染者、入院事例が出ており、死者件数も1日30〜50件以上となっていると説明。キーウ市の病床使用率は約63%、人工呼吸器設置の病床の使用率は66%を超えると説明し、「残念ながら、基準上、(キーウは)(編集注:コロナ感染程度が最も危機的と分類される)『赤圏』である」と発言した。
市長は、11月1日から、キーウは、厳しい防疫制限方策を適用すると発表した。
市長は、防疫方策強化により、飲食店、ホテル、スポーツジム、行政サービス提供センター、年金基金事務所、商業施設への訪問や、大型行事の実施は、コロナワクチン接種証明書あるいはPCR検査の陰性結果証明書の提示が必要となると説明した。
未成年者の商業施設の訪問は、これら証明書を携帯する親の同伴の場合のみ可能となる。
公共交通機関の利用も、証明書を携帯している者のみ可能となる。その際、携帯を確認するのは、運転手ではなく、治安機関職員による抜き打ちの検査によると説明された。
また、11月1日から、教育機関の授業は全てリモート(遠隔)で実施されることになる。
幼稚園は、従業員全員がワクチン接種を済ませており、防疫制限措置を遵守する場合のみ、通常運営が可能となる。
クリチコ市長は、このような厳しい防疫措置を取るのは、市民の健康・命を守るために他に手段がないからであると説明し、市民に対してワクチン接種を行うよう呼びかけた。