キーウ市では毎日40〜60人がコロナ感染で死亡=クリチコ市長

キーウ(キエフ)市では、現在、新型コロナウイルス感染症により、毎日40〜60人が死亡している。死亡事例の中には、コロナワクチン接種者は含まれていない。

4日、ヴィタリー・クリチコ市長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クリチコ市長は、「国内のウイルス拡散状況は、概してかなり不穏である。ウクライナは現在、コロナの死亡率が世界で3位、欧州で2位だ。キーウ市は、今週は毎日40人から60人強の死亡事例が出ている。例えば、過去24時間の死亡事例は41件だった。その中には8歳の少年も含まれる」と伝えた。

市長は、キーウでは毎日500人以上が入院しており、その中には重症患者もいると発言した。

そして、市長は、「入院する者の99%が非ワクチン接種者だ。市内でコロナにより死亡した事例の中には、ワクチン接種者は一人もいない。これが、ワクチン接種が必要でないと述べるものへの返答である」と強調した。

その上で市長は、ワクチン接種が現在唯一のコロナウイルスの急速な拡散を止める手段だと指摘した。

また市長は、「キーウ市の病院の集中治療室はほぼ満杯だ。医療関係者によれば、酸素吸入設備付きの病床は70%埋まっており、現在病院は3倍の酸素を必要としている。私たちはできることは全て行っている。市内の医療機関の88%の病床に酸素吸入器が設置されている」と説明した。

なお、4日時点の発表によれば、前日キーウ市内にて新型コロナウイルスへの感染が確認された事例数は1836件。