30%以上のウクライナ人、露侵攻に武力抵抗すると回答

世論調査

最新の世論調査によれば、ウクライナの回答者の33.3%がロシアの軍事介入があった場合に武力抵抗すると回答、21.7%が市民抵抗活動に参加すると回答した。

16日、キーウ(キエフ)国際社会学研究所が12月3〜11日に実施した世論調査の結果を公開した

発表によれば、「ロシアからあなたの町か村への武力介入が起きた場合、あなたは何らかの行動を取り得ますか。もし取るなら、どのような行動ですか」との設問に対して、全体の50.2%が何らかの抵抗すると回答した。

抵抗の種類(複数回答可)に関しては、武力抵抗と回答した者が33.3%、市民抵抗活動(デモ、抗議、行進、ボイコット、ストライキ、不服従)への参加が21.7%だった。

その他の回答は、ウクライナ国内のより安全な場所へ移動するとの回答が14.8%、外国へ移動するが9.3%、何もしないが18.6%、わからないが12.1%だった。

地域別回答を見ると、抵抗するとの回答が最も多いのは西部の60.5%(武力抵抗39.7%、市民抵抗活動28.6%)、続いて中部が52.2%(武力33.7%、市民活動22.5%)、南部43.0%(武力29.7%、市民活動15.8%)、東部37.2%(武力25.6%、市民活動16.8%)だった。

また、発表には、2015年9月に行われた世論調査の際には、「あなたの町か村への外国の武力介入の起きた場合、あなたはどのような行動を優先しますか」との設問に対して、23.8%が武力抵抗と回答、28.6%が市民抵抗活動への参加と回答、52.4%がその他の手段と回答していたことが喚起されている。

今回の世論調査は、キーウ国際社会学研究所が2021年12月3日から11日にかけて、被占領下クリミア、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域を除くウクライナ全土にてCATI方式(computer-assistedtelephoneinterviews)にて18歳以上の人物2000人を対象に実施したもの。理論的誤差は最大±2.4だと説明されている。