キーウ市でプーチン露大統領への抗議集会開催

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9日、キーウ市内中心部ミハイル広場にて、ロシア政権のウクライナやカザフスタンに対する行動に抗議する集会「プーチンにノーと言おう」が開催された。

参加者は数百人。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

参加者の中には、クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のレファト・チュバロフ代表、シンクタンク「クリミア・タタール・リソース・センター」のイスカンデル・バリイェフ代表、市民活動家、反テロ作戦退役兵、カザフスタンやアゼルバイジャンの活動家の姿が見られた。

写真:オレーナ・フジャコヴァ、ナタリヤ・モルチャノヴァ/ウクルインフォルム

同集会は、国際社会とロシアによるウクライナ情勢をめぐる協議が開始されることを受けて開催されたとのこと。

集会主催者たちは、今回の集会の目的は、ウクライナやカザフスタンにおけるロシアの行動に注意を向けること、国際社会に対して世界の秩序を維持するよう呼びかけることにあると伝えた。

チュバロフ・メジュリス代表は、「ウクライナを覆う高いレベルの脅威、私たちが目にしているロシアによるカザフスタン占領の中、私たち、クリミア・タタール民族のメジュリスは、3つの重要な点を指摘する。まず、ウクライナに関して生じるあらゆるプロセスでウクライナが完全な主体性を確保することだ。ウクライナの平等な参加抜きには、いかなる協議も、いかなる決定もあってはならないし、あり得ない。2つ目は、全国際社会にとって、完全に明確でわかりやすい協議の目的と課題がなければならないということだ。私たちウクライナ国民は、クリミアと黒海・アゾフ海海上を含むウクライナの領土一体性の回復という、唯一の目的、唯一の課題を明確に定めなければならない。3つ目は、国際パートナーたちとともに、ウクライナ社会、ウクライナ政権の最大限の動員だ」と主張した。

集会参加者たちは、「プーチンの目的は、ソ連の復活だ。プーチンの目的は、世界の同盟を破壊することだ。プーチンの目的は、世界を混沌に陥れることだ。私たちの課題は、それを阻止すること、プーチンに『ノー』と言うことだ。プーチンは、クリミア・タタール人にジェノサイドを行っている。プーチンは旧ソ連のあちこちで戦争を始めている。現在、私たちは、ロシア軍のカザフスタン侵攻を見ている。私たちは、対ジョージア戦争を見た。ウクライナではプーチンが始めた戦争が続いている」と主張した。

その上で抗議者たちは、民主主義国の首脳たちにプーチン露大統領の行動に拒否を示し、同氏の最後通牒に乗らないように要請した。また、「ウクライナやその他の人々をロシアの侵略から守って欲しい」と呼びかけた。

また、主催者たちは、今回の集会はウクライナの20の都市や、国外でも開催されると伝えた。

東部ハルキウ市で開催されたカザフスタン市民応援集会 写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム