「歌う民」ウクライナ人が戦争から作り出した歌たち
ウクルインフォルムは、ロシア侵略軍と戦う「人々の戦争の歌」というテーマでオンラインで聞ける歌を集めた。歌を聞いて、士気を高めよう。
ウクライナ人は「歌う民」である。そのため、ウクライナにおける18日間の全面戦争の中で、多くの歌が生まれたことは驚くに値しない。
とりわけ人々の間で大ヒットとなっているのが、戦場で活躍する攻撃型無人機「バイラクタル」だ。作曲したのはタラス・ボロヴォク氏、職業軍人である。
「ママホホタラ」スタジオは、有名な曲「ヴァリニナよ」から、替え歌「ジャヴェリンよ」を作った。
歌手フリスティーナ・ソロヴィーは、イタリアの有名なパリティザンの歌「ベラ・チャオ」(さらば恋人よ)をアレンジし、ウクライナ軍や現在防衛戦争を戦う全ての人たちのための歌を作った。歌の名前は、「ウクライナの怒り」だ。
ウクライナの歌手セルヒー・バブキンは、自分の持ち歌「私は兵士」をロシアによるウクライナ侵攻をテーマに歌っている。
ウクライナのロックグループ「スピウ・ブラチウ」(兄弟の歌声)は、その歌「ヘルソン市にて」にて、ウクライナ全土で「モスクワ人ども」を追いやる戦士たちを応援している。
ウクライナのミュージシャン「ヤルラ」は、「キーウの幽霊」として知られるパイロット「ドラコン」の歌を作った。
芸能界の人気者の一人であるミュージシャン「モナティク」は、この戦争に関する詩で動画を作った。動画は、ロシア国民に対して、自分の街で表に出て、プーチンに対して戦争を止めるよう要求するよう呼びかける内容となっている。
ズミーニー島の英雄的な防衛をテーマにした歌もある。特に、ウクライナの国境警備隊隊員が、降伏を求めてきたロシアの艦隊に向けて述べたフレーズが歌のテーマとなっている。そのフレーズは、この戦争のスローガンとなっている。
著名ロックバンド「オケアン・エリジ」のボーカル、スヴャトスラウ・ヴァカルチューク氏は、同バンドの曲に戦争の映像を合わせた動画をマリウポリのボイチェンコ市長から受け取ったと紹介した。スヴャトスラウ氏は、「マリウポリはロシアの蛮族たちにより包囲されている。しかし降伏していない! ウクライナ全土が今日、あなたたちとともにある。あなたたちの痛みは私たちの痛みだ! 私たちはあなたたちとともにある! 私たちはあなたちを解放する!」と書き込んだ。
リヴィウのバンド「オディン・ウ・カノエ」の曲「私には家がない」は、ウクライナの難民・国内避難民を示す曲となった。
英国のスティングは、1985年にデビューアルバム「The Dream of the Blue Turtles」のために書いた曲を歌った。彼は、この歌をロシア軍と戦うウクライナの人々に捧げると伝えた。