ロシア占領下ルハンシク州にて侵略軍が親ウクライナ活動家らを拘束 略奪や露ルーブル導入等も=州行政府

ロシアの占領下にある東部ルハンシク州各地にて、侵略軍が武装集団「LPR」のいわゆる「検察」の「捜査」を根拠に親ウクライナ活動家を拘束している。

16日、ハイダイ・ルハンシク州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて報告した

ハイダイ長官は、「呪われたオークたちが最近占領した領土にて『ロシア体制』を暴力で強制している。あらゆる人権が侵害されている…。テロリストたちは、親ウクライナ活動家を大量に逮捕している。東部人権保護グループの発表では、今日の時点で、マルキウカ、スタロビリシク、ノヴォアイダル、スタニツャ・ルハンシカで計47件の逮捕が確認されている。頭に袋を被せられる。ロシア人はそのように私たちの住民を征服しようとしているのだ」と書き込んだ。

ハイダイ氏は、自称「解放者」は同州その他の自治体でもテロ行為を働いているとし、略奪、携帯通信電波のジャミング、ロシア通信企業の導入、ロシアルーブルの導入、いわゆる「LPR」検察によるソーシャルメディア上の投稿や政治関連の発言、(野党生活党以外の)政党への参加を根拠とした捜査捏造が行われていると報告した。

同氏はさらに、「彼らは、私たちの子供を反ウクライナ方針で教育したがっている。ロシア人は、ウクライナ人の生活を奪っている! ルハンシク州は私たちの民の殺人者には決して屈さない!」と強調した。

その上で同氏は、国際社会に対して、ロシア人が実施しているウクライナ人に対するジェノサイドについて叫びを上げるよう要請し、またルハンシク住民に対して忍耐を呼びかけた。

なお、ウクライナでは、2月24日から、ロシア軍による侵略が続いている。ルハンシク州は、ロシアの全面侵攻が始まってから、2014年以降占領されていた領域からロシア武装集団が侵攻し、被占領地が拡大している。ただし、同州の臨時州庁となっているシェヴェロドネツィク市は、3月16日時点で、ウクライナ側がコントロールしている。