ウクライナ南部カホウカ市長、ロシア占領者との協力を拒否 市から脱出
ロシア軍に占領されているウクライナ南部ヘルソン州カホウカ市のヴィタリー・ネメレツ市長は、ロシア占領者とは協力しないと表明し、カホウカ市を去り、ウクライナ政府管理地域で業務を継続すると伝えた。
カホウカ市のフェイスブック・アカウントにてネメレツ市長のコメントが掲載された。
ネメレツ氏は、「私がロシア占領者と協力したがらなかったことから、私の家族の命と私個人に真の危険が襲いかかっている。死んだ市長や、どこか地下にいる市長は市の役には立たないと思う。そのため、私は、一時的被占領下カホウカからウクライナ軍がコントロールする領域へ脱出する決定を下した」と伝えた。
同氏はまた、今後もカホウカのために仕事をしていくと強調し、自身を解任できるのは、カホウカ市議会の合法的な会合時の過半数の議員の決定のみであり、占領政権の指示では解任は不可能だと説明した。
その他同氏は、ヘルソン州で現在拘束されているタウリーシク市のミコラ・リザク市長、ホラ・プリスタン市のオレクサンドル・バビチュ市長、ミリウ村のオレフ・ヤフニイェンコ村長をはじめ、ロシア占領者に拉致された全てのウクライナ国民ができるだけ早く家に帰れることを願っていると書き込んだ。