ロシア占領政権、被占領下のウクライナの町で露ルーブルの流通を開始
ロシアが占領するウクライナ東部ドネツィク州ヴォルノヴァハにて、占領者がロシア通貨ルーブルを取り扱うATMを設置した。
マリウポリ市長補佐官のアンドリュシチェンコ氏がテレグラム・チャンネルにて報告した。
アンドリュシチェンコ氏は、「被占領下ヴォルノヴァハにも占領者による『改善』がやってきた。全てを破壊しておいて、その後で、破壊された町の偉業として『ATM第一号』を持ってくる。それが『ロシアの世界』の本質だ」と書き込み、いわゆる『中央共和国銀行』なるもののATMの写真を掲載した。
またザポリッジャ州被占領下メリトポリのフェドロウ市長は、同市でもロシア占領政権がロシア国営銀行「ズベルバンク」を開こうとしていると報告した。フェドロウ市長がテレビ番組出演時に発言した。
フェドロウ氏は、「昨日、ロシアの『リーダー』が、ヘルソン州内で彼らはルーブル圏を導入すると発言していた。そして、私たちのところでもまた、メリトポリから大規模に会計士と企業家を集めており、5月1日から、フリヴニャと並行して、ルーブルでの仕事を始めると述べている」と発言した。
同氏が有している情報では、ロシア占領政権は、以前銀行分野で働いていた人物の中から「共謀者」を見つけたようであり、彼らを露ロストフ・ナ・ドヌーへ研修のために送っているという。
同氏は、「私たちの国営オシチャド銀行を元に、彼らは露国営ズベルバンクを開き、ルーブルを取り扱うつもりだ」と伝えた。
同時に同氏は、占領政権は何度も同じことを約束してきており、今回もうまくいかない可能性があることを示唆した。