キーウ市、「民族友好のアーチ」を「ウクライナ人の自由のアーチ」に改名
キーウ市議会は14日、市内の建造物「民族友好のアーチ」を「ウクライナ人の自由のアーチ」に改名する決定を採択した。
クリチコ・キーウ市長がテレグラム・チャンネルで伝えた。
クリチコ氏は、「今日、キーウ市議会は、民族友好のアーチの名前を脱共産化する決定を下した。今後は、ウクライナ人の自由のアーチだ」と伝えた。
また同氏は、その他のキーウ市内の様々なものの改名については、「それは波紋を呼ぶテーマだ。私たちは、キーウ市民の意見や願望を聞いたし、批判も聞いた。そのため、急いで決定を採択するのではなく、改名プロセス確定のためにウクライナ科学アカデミー研究所、国家記憶研究所、その他の機関の専門家を参加させる」と伝えた。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略が続いている。これを受け、ウクライナ各地でロシアやソ連に関連する地名を変えるべきだとの意見が強まっている。
5月10日には、キーウ地下鉄が、市内5つのロシア・ソ連に関連する駅名の改名案に関する市民投票の結果を発表した。キーウ地下鉄によれば、レフ・トルストイ広場駅はヴァシリ・ストゥス駅へ、民族友好駅は植物園駅へ、ドニプロの英雄駅はウクライナの英雄駅へ、ミンスク駅はワルシャワ駅へ、ベレステイシカ駅はブチャ駅へ改名への支持が最も多かったという。
写真:平野高志/ウクルインフォルム